福岡県室内装飾事業協同組合は室内装飾用資材、及び製品の販売若しくは加工を行う事業者(小売業・卸売業)並びに、室内装飾工事を行う事業者で構成されており、その経済的、社会的地位の向上と業界発展のため、中小企業等協同組合法に基づき昭和40年6月に設立されました。現在、正会員103社、協力会員125社、賛助会員17社の構成により運営されています。
昭和39年当時の経済情勢は高度経済成長策の前夜ともいうべき時代で、インテリア業界も専門業者以外による第2流通機構が、すごいスピードとスケールで勢力を拡げつつあり、流通経路の短縮問題が台頭し、問屋無用論の流通革命という言葉が流行語になっている時期でした。
こんな経済界の動向に対し福岡県のインテリア業界としても、それに対応できる体制を作らなければならない状況にありました。
既に大阪、東京等6県では装飾事業協同組合が設立されていて活発な活動を展開しており、かかる情勢を踏まえて中山眞一(㈱九州室内装飾)松田治三(㈲松屋製作所)深江徳雄(大装㈱)國分宏(双葉㈱)川本真太郎(川本真商店)木原悦郎(木原工業㈱)の6氏が準備委員会を設置して本県内の業者、福岡市に事業所のある問屋筋に働きかけ協同組合設立に向けて奔走され、39社の同意を得ることができました。
その間、試行錯誤を繰り返しながらも中小企業団体中央会の適切な指導のもとに結成準備が整っていき、創立総会をニューハカタホテルで開幕する運びとなりました。
創立総会の出席は32社。役員は指導推薦により初代理事長に中山眞一氏、専務理事に松田治三氏が選任されました。かくて昭和40年4月23日、39社の会員、17社の賛助会員の構成で本県装飾事業協同組合が呱々の声をあげたのです。同年5月、県への認可申請が受理され、6月福岡法務局への登記が完了。
協同組合設立をみました。
今後、私ども組合は、急速に変貌しつつある建設業界の一端として、多様なニーズに柔軟に対応していき、各地域、各種の組合、団体と切磋琢磨しながらインテリア業界の発展に寄与したいと考えております。