リフォーム部位の優先順位
住宅リフォームは、耐震性やバリアフリーなどの安全確保、断熱改修などの省エネ、住宅設備の老朽化対策、ライフスタイル対応などニーズが様々です。
住宅リフォームは社会的ニーズに強く影響されます。当然、人命にかかわる安全性のニーズが最優先です。住宅が倒壊しないための耐震リフォーム、高齢化社会への備えとしてのバリアフリーリフォーム、環境問題を考えた省エネリフォームなどです。
次に重視されるのは、日常生活における利便性のニーズで、水周り部分の住宅設備リフォームが中心です。システムキッチンやウォッシュレットなど住設機器の技術的進歩は目覚しいものがあります。
情緒不安定や精神的荒廃が懸念される現代社会では、家庭における「癒し」や「くつろぎ」が強く求められます。「色彩は精神のビタミン剤」、この言葉が象徴するように色・柄・形を三要素とするインテリアは極めて重要です。
将来的にはインテリアリフォームが主流になると予想されます。
国土交通省による「住宅市場動向調査」では、この五年間、リフォームの内容は、「設備の改善・変更」が常に一位です、第二位は「内装の模様替え」です。
耐震とバリアフリーは実施率がまだまだ低い状況です。
リフォーム部位別ランキング(国土交通省資料 平成21年度版)
- 1位 キッチン 36%
- 2位 浴室 30.90%
- 3位 リビング 28.10%
- 4位 トイレ 26.90%
- 5位 外壁 26.40%
- 6位 ダイニング 17.60%
- 7位 玄関 17.10%
- 8位 和室 13.60%
- 9位 屋根 13.50%
- 10位 子供部屋 12.90%